〇 絵画に描かれた背景(大久保一郎氏紹介)
この絵画は、当時の大阪商船(株)社長岡田永太郎氏が、次々と沈められていく社船と犠牲となっていく船員に胸を痛め、厳しい軍秘のなかではありましたが、同社嘱託画家大久保一郎氏に命じ、生存船員等の証言を基に画かれた絵画(30号油彩37点)です。この絵画は、徴用船の悲惨な最期を伝える唯一ともいえる貴重な記録です。
戦後の混乱でその所在も分からなくなっていたが、昭和57年同社の倉庫より発見されました。このなかで、修復され展示可能となった37点が、現在株式会社商船三井によって保管されています。
〇 画展開催の目的
当会では、昭和57年からほぼ毎年全国各地で、戦没船員や徴用船の悲惨な最期を広く国民に知っていただくとともに、二度と戦争のない平和な世界の実現を祈念して「戦時徴用船遭難記録画展」を開催しております。
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